Friday 23 May 2014

ボーラー、ホラーな虫食いをペストコントロール

ボーラー(Common Borer) は、ニュージーランドの木食い虫の名称です。

家の支柱や木を食べて木を弱くしてします、怖い虫食い、注意が必要です。

昨日きたセールスマン、うるさい位良く喋って何でもしっている(Know-it-all)ということなので、部屋の角にある木のカスを見て私が「これなにかしらね?」と私が聞くと、とっても真剣な表情で、

「おお、これはTWO TOOTH BORER! 木を弱くして家を食べてしまうよ。僕だったらこの壁を壊してCheckするねえ」



と世にも恐ろしい発言。家を購入する前のビルディングレポートにはそんな事は書いていなかったのに、急に不安になりました。

今朝、早速ニュージーランド政府(Mnistry of Primary Industries - Biosecurity)も使っているという害虫駆除コントロールの会社、キウイキルに連絡、直ぐ来てもらいました。

引越しコンテナーで木の家具を持ってくる時に怪しそうな家具は皆、このキウイキルの会社でFumigation (煙で木の芯まで害虫駆除をする)をする義務があります。

洋服が汚れない様に、つなぎを着用の調査員。大きな懐中電灯をもって屋根裏、床下、壁の木くずを一通り調査してくれました。

その害虫駆除調査員によると、

「100年近くたっているお家でこんなに綺麗な木は余りないよ、この木屑はボラーじゃなくてただのホコリだから全く心配しなくて大丈夫。もし心配だったら日曜大工店で売っているボラー処理の薬をぬるといいね。」

とのことで胸をなでおろしました。側にこんな虫食い跡のあるドアもあったので、これは大丈夫かしら?ときくと、

ニュージーランドの木食い虫は、柔らかい木は食べますが、固い木は食べないとの事。

現在の木材には虫食いにあわないように処理がしてあるので問題がないけれど、100年前もの家の木には虫食い処理がしてないのでたまに薬をぬったりのコントロールすれば大丈夫との事。

100年間に建てられた家、ベランダにあったドアもこんな風に虫食いの穴が沢山。


この穴が虫食い。
虫は木を食べ始める時、柔らかい所からはいり穴を作って外に出るのはもう食べ終わった証拠だそうです。穴を出て外に行くそうです。

この穴がある部分は柔らかいけれど、そうでない所は固い木。

丸太の木の芯(ハート)が一番固く、外に行く程柔らかい木になります。このドアも柔らかい所は食べられていますが固い部分は無傷です。

彼いわく、

「僕だったらこれをサンディングして綺麗なドアをつくるね。」

先日来たトレードマンには、これは虫食われているねえ,僕だったらこのドアを捨てるね、と言われ早速一つのドアをトレードミーにだすと直ぐに売れてしまいました。

とりに来た彼にこのドアをどうするのか聞くと、彼の奥さんが古いドアの木を使って家具を作っているとの事、リムの木は高級なので、このドアから作る家具も高級家具に早変わりという事らしいです。

今日来た調査員の話によると、ニュージーランドにはシロアリがいないのだそうです。

オーストラリアと違い気候が寒すぎるのと、いたとしたら海外から持ち込まれるしかなく、政府が気をつけて海外からの害虫がこないように注意しているからとの事です。

「家が100年前に建てられて、虫に食われた後がないのだとしたら、今後100年も虫はこないね。固い木ばかりで作られている素晴しい家だよ。」

1927年築の家、その後建築家により大掛かりな建て増しが行われましたが、色々と学びます。

アリが沢山いるけれど、白蟻のいないニュージーランドでは無害。アリは寒さをしのぐために木の中に住んでいるという事、でも木を食い尽くすという事はないそう。

と、言う事で昨日のおしゃべりなセールスマンの一言から、害虫駆除の調査員にきてもらい、大丈夫のお墨付きをいただき、ひと安心した一日でした。

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