Monday 23 February 2015

家の中の危険

新しい屋根取り付けがほとんど終わり、アスベスト業者がまた屋根裏を掃除にきました。

3日間でアスベストの屋根を取り除き、特別な掃除機で屋根裏を全て掃除して一旦帰りましたが,屋根を最終的に取り除いた後にもう一回掃除をしてくれます。

最終的に、アスベストが完全に取り除かれたかどうかのテストがあり、証明書がでます。毎回着用した作業着は廃棄して新しい物を使い、宇宙服みたいな服を着て完全防備で作業しています。

危険といわれているアスベストは強靭な素材として、使われていましたが今は廃止になっています。(「」内、アスベスト説明)

「アスベストが肺癌の原因となる可能性があることは1938年ドイツの新聞が公表し、日本では1975年9月に吹き付けアスベストの使用が禁止されました。

アスベストは建造物を解体しない限り危険性はないと言われる(普通、アスベストを含んだ建材粉砕しないと空気中には飛散しません。アスベスト吹き付け工事直後や解体工事時には多量のアスベストが飛散する恐れがあり、一連のアスベスト騒動で心配になったからといって、性急に除去工事を行うことはリスクを増大させる恐れがあります。

解体作業者の安全性を考えると、アスベストを撤去した方が安全なのか、そのまま撤去しない方が安全なのか議論の分かれるところで解体作業者が将来20~40年後中皮腫になる事についての懸念が持たれています。」

1927年に建てられた我が家も屋根がアスベストでした。屋根の強靭度は全く問題がなく後何十年ももつように頑丈に作られていましたが1987年に増築された部分のスチールの屋根に錆がきており、屋根全体総取り替えとします。今回は錆がないというアルミニウムの屋根です。

両隣の家も1917年築で、家の内部にアスベストが見つかり、1ヶ月かけて取り除いてもらっておりました。リノベーションをしようとして壁を壊したら見つかったそうです。

アスベストにも種類があり、より危険なのは青いアスベストだそうです。隣人と情報交換をしてどこのアスベスト業者が良いかをききました。ニュージーランド、隣組の親切さを感じます。

今回の会社、33人以上の従業員を抱える大手アスベスト取り扱い業者、政府や美術館などのアスベストをニュージーランド中だけでなく、オーストラリアへの出張もして取り除いているそうです。

明日のテストに合格するようにと、午前中一杯かけて掃除機やスプレーをしています。また午後屋根屋さんが帰った後にもう一度検査前最終確認にくるそうです。明日のテストは7時半から3時間かかると相当大掛かりで、他のワーカー(屋根やさんやビルダー)にも通告していました。一般家庭をするのは初めてだそうですが、これから4月以降は規制が厳しくなるので増えるのではないかとの事です。今の段階ではルールにしたがってとれば、登録された検定業者でなくてもとる事ができます。

3社見積もりを比べて選びましたがこの登録された業者さんにして良かったと思います。




Tuesday 17 February 2015

同時進行で作業中

Deux semaines de travaux


Scaffolders came... 足場作り職人、沢山できました。



Painters - washing, preparation and painting ... 外装ペンキ塗り




scaffolding complete --- 難所も足場



Veranda demolition bye bye Spa - ベランダ一掃



Roofing material arrived ーアルミの屋根が届きました。



Asbestos removers ! アスベスト屋根取り除き作業。作業員はマスク着用。




Roofing on the clean roof 屋根作業




Work continues...for another 6-7 weeks?! 来週は窓が来る予定、作業は続きます。

Saturday 14 February 2015

ニュージーランドのビルダーさん 家作りの基本は経験で

キッチエリアのレノベーションが始まってから一週間たちました。家の中の壁はすっかり取り払われ、見渡しが良くデザイン想像がしやすくなりました。

ビルダーさんがいかにも若いビルダー見習い弟子を連れて来たので、歳を聞くと17歳!中学を出て直ぐビルダー見習いになったそうです。ビルダー自身も17歳から始めて経験豊富です。教師をしていたという水道屋さんもいますが,若い頃から技術学校や見習いをはじめるトレードマンが沢山います。

大工さんに学歴は必要ありません。でも図面を読む能力、考えながら木をいじる技術には才能と勉強が必要です。最初に図面をしっかりコピーして勉強してきたようで、エンジニアやデザイナーに電話をして現場との違い(=図面では見落とされていた柱がありました)を連絡して新しく計算をし直したりと確認していました。建築家やサプライヤーと連絡をとりながら、素材の強度や見た目をクライアントである私に確認した上でオーダーをとるという丁寧なやり方は安心感を持たせます。

最初の一週間はクライアントとの信頼を作る大切な期間だからと自分でも言っており、釣りのお話や何が私達にとって重要かなどを確認しながらこれからの家作りに専念してもらいます。

ビルダーは沢山います。大切なお家のビルダー選びは簡単ではありません。

こちらの大工さんにはマスタービルダーの国家資格があり、技術学校やセミナーの参加義務があります。勿論経験もないとこの資格はとれません。資格の段階もカーペンター、サイト1、2と棟梁格の資格と上に上がれば上がる程、勉強もしなければいけませんが大きな仕事を任せられます。

大きな仕事をする様になると弟子も沢山傭い自分は現場に殆どでないで他の作業員に仕事をさせる様になります。ただアウトソーシングが進むと何かあった時の現場責任所在追求が難しくなります。

平成建設の秋本久雄さん著「高学歴大工集団」という本にもありましたが、誰が建築の責任をとるのか、アウトソーシングばかりというのは不安です。小さくても自分の責任で作るマスタービルダーが弟子を育てていくというのは建築業では大切なことです。

サッカー選手やラグビー選手同様、才能と経験がものをいう世界。学歴よりもマルチな技術を要求されます。

怪我や天候に左右されて仕事が出来ない等のリスクはありますが、真面目なビルダーさんは高収入でライフスタイルを楽しんでいます。水道屋、電気屋はさらに特殊業種なので専門技術料としてもっと時給があがります。

なかには一攫千金を狙うビルダーもいて、古い家を買い、直しては売るという不動産業的な投資をしています。そういう自分たちで家を直す人達は"Do-it-upper" (デューラッパー)と呼ばれ私も色んな人に「自分で住むのそれとも売るの?」と聞かれました。

勿論自分で住みます、というとその人たちの真剣さが変わってくるというのも変ですが、時間を優先するのか、質を優先するのかなどの価値観の違いを最初にコミュニケーションするのも大切です。

どうやってビルダーを選んだかって?それは以前も書きましたが、実際はこれから結果がでてからお伝えします。


家の壁リムの木を取り除いています
木を大切にする、下記の本も読んでみたい一つです。

木に学べ 法隆寺・薬師寺の美(小学館文庫)








Friday 13 February 2015

damp proof membrane で床下の土台基礎をつくります

あっという間に一ヶ月間の南島北島夏旅行を終え、建築作業にはいりました。

古いコンサバトリーをこわし新しくするため土台基礎をします。Damp Proof Membrane という作業です。絵で見た方がわかりやすいので下記します。土のうえにポリテンシートをはり、床上に湿気が入るのを防ぎます。



以前あったベランダのスパの下はただの土、こういう作業をして湿気が家にはいらないようにするのが大切です。床下には通気口をつけます。土台基礎のやり方も色々あります。土台がしっかりしていないと、木が腐ったりなどの欠陥がでるそうなのでここは経験のあるビルダーさんに色々と教わります。建築設計作業の時とはまた新しい現場の課題がでてきている毎日です。

スパの下は土