Saturday 11 July 2015

セントラルヒーティング「煖房を考える」4

先日ガスのセントラルヒーティングのランニングコストを書きましたが、ボッシュやヴィリアント製のボイラーをつかった温水パネルヒーターで100平米の家を1日8時間煖房した場合、大体50−70ドル/週単位でかかるそうです。200平米の家でしたらやはり400ドル。設置費には大体パネル1つ1000ドルと計算、一万ドル位すると言う事をプラマーから聞きました。

今年リンナイに買収されたBrivis ガス煖房セントラルヒーティングはブレーマー社と同じシステムでガスのセントラルユニットからダクトで温風を流します。


http://ritepriceheatingcooling.com.au/heating-and-cooling-systems/ducted-gas-heating/

設備費は一万以内、個別に部屋をゾーニングできるといってもガス仕様だとやはりランニングコストはかかりそうです。ガスと比べ、電気もみています。

(ヒートポンプ式セントラルヒーティングのしくみ)



毎月の光熱費(=ランニングコスト)を比較すると電気のヒートポンプ(Electric Heat Pump)が1KWに対して3KW以上の熱効果を出すのに、ガスだと1:0,8と効率が悪いと言われています。その分ガス代と電気代、電気料の方が高いです。どっちもどっち? 

エアコン、ヒートポンプ式のセントラルヒーティングの使い方、もち、温風の違い、色々わかりません。難しいです。わかったのは、ヒートポンプ式の方が設置費用が高いが煖房効率がよい、など。

ヒートポンプで大切なのは、煖房に必要なKW数をしっかり把握する事。大きすぎても、電気代がかかるばかりだし、小さすぎてもモーターが回りっぱなしで無駄がでます。ガスよりも大きなダクト(400/600のリターンエアー)が必要になります。大きなリターンエアダクトの必要がなく、小さいダクトで温風をおくれるガスセントラルだと床下間の狭い下の階もセントラルヒーティングが簡単にできます。

そこで煖房したい部屋の広さと断熱材がどのくらいかで、必要なKW数がわかるサイトがあります。↓

http://www.energywise.govt.nz/tools/heater-sizing-calculator

「住宅の場合は、120~150W / m2 で冷房能力を計算することができます。例えば、10畳の居間のエアコンを選定する場合の計算をしてみます。10畳は約16.2m2ですから、150 × 16.2 = 2430[W] → 2.43[kW] が冷房負荷となります。概ね、選定目安と合致しています。」また、ヒートポンプには、ガスもあります。「ガスや石油を使用して圧縮機を運転させる場合、約2万時間程度の運転を行うと、圧縮機の運転限界となりますので、点検や修理保全が必要になります。電気式の圧縮機(コンプレッサー)の場合は、ガスヒートポンプエアコンや石油ヒートポンプエアコンよりも長期間の運転に耐えると言われています。」日本のサイトより

NZのヒートポンプやさんとお話している時、「3つの個別の部屋にヒートポンプをいれるのとセントラルヒーティングするのとどちらが効率がいいのか?」と聞くと意外なお答え。「個別でつけた方が機械が繊細に反応して、電化効率的にはいい。セントラルヒーティングだと、個別の部屋のダクトはシャットアウトされるが、機械自体はスローダウンしないで他の部屋の断熱圧縮容量が増えるだけ。それでもセントラルヒーティングの便利さとスマートさには魅力がある」とご自身もセントラルヒーティングを使っている業者のお言葉。メンテナンスも一時間56ドルで3台だと230ドル、セントラルヒーティングだけだと150ドル程度。

もし個別にするとしたら電気で小さいお部屋を温めるのだったらこんなパネルヒーターも便利です。ちょっと寝室にとか簡単につけれそうで良さそうです。タイマーもあります。ただ、これを沢山つけてつけっぱなしにすると電気代は馬鹿になりません。



まだまだ続く、次は乾球温度と絶対湿度がつくる冷暖空気や結露についてみてみます。


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