またクジラの大座礁があった。ここ数年、公害の影響かクジラの方向感覚が失われ突然クジラが浜辺に座礁するという事件がおきている。
可哀想にもまた39頭ものクジラが死ぬ事に。
先日、ワーサーベイでクジラ救助隊の訓練をみたばかりだったのに。クジラは重いので大座礁がおこったら一刻も早く海に返すべく、沢山の人力が必要。
(写真はクジラの模型を使った救助隊の訓練、2013年11月後半Worser Bay)
今回は間に合わず半分は人的に殺す事に、苦しむよりはいいかと。
海の近くにいると海鳥の鳴き声も聞こえるが、こういうクジラの叫びが海のうねりと一緒に聞こえてくるようだ。
クジラの座礁については色々な案がある:浅瀬にはいるとクジラは方向転換ができなくなってしまう。オルカ(シャチ)においやられ浅瀬にはいってしまうとか餌につられてとか、耳の病気だと方向感覚を失うらしい。人的要因でエコロケーションがくずされたり、自然でない音や光の反映が海にあるとクジラは方向感覚がはっきりもてなくなってしまうそうだ。クジラの反響定位が狂うからだ。
深海の音の変化には人的要因が大きい。潜水艦(US海軍が問われている)や深海漁業、毎日大きなクルーザーシップがいきかったり、海や飛行機やの人工音(深海ソナー)やネオンの光が海に反映する、魚も自然な月の光や波の音をみわけられなくなってしまう責任は人間にもあると思う。
絶滅の危機といわれているオルカ(シャチ)が海に大量座礁してしまうと自然損害だ。ニュージーランドではオルカをみたらオルカ協会に直ぐ連絡するようになっている。海の中にいる一番頭の良い生き物を絶滅させないためにオルカに魅せられたキウイ、Dr.Ingrid Visserが頑張っている。
私も来て2日目にオルカのファミリーを目の前の海でみてびっくりしたものの、あれ以来3ヶ月近く経つがまたとお目にかかっていない、残念。オルカは浅瀬にいるエイを餌とするのでそれを食べにきたのかもしれない、もしくはブルーペンギンかも。
ニュージーランドの首都、ウェリントンにはたまにクジラとオルカ(シャチ)の他にもイルカやペンギンがやってくる。カラカベイのタイパクパクの海辺にも小さなブルーペンギンが巣をつくるそうだ。海辺の車の運転は注意する事のほかに、ペンギンがビニールなどのゴミを食べてお腹を壊さない様に風が強いのでゴミは必ず持ち帰ろう。
今日は16度、曇り、雲が重い。夏にしては寒い陽気だ。カナダでも大寒波がきているとのこと、異所気象か、どうなってるのでしょう。
自然の大きな力を感じるニュージーランド、ちょっとした公害の影響が直ぐ感じられる。今日はいつもきれいな声でなくツイの声が聞こえない、ちょっと心配。
今回のクジラの座礁は、フランスのルモンドでもニュースになったが、日本のニュースにはまだ出てなかった。
http://www.lemonde.fr/planete/article/2014/01/06/une-quarantaine-de-baleines-s-echouent-en-nouvelle-zelande_4343233_3244.html#xtor=EPR-32280229-%5BAlaune%5D-20140106-%5Btitres%5D
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