Friday, 7 February 2014

屋根の葺き替え工事について

家購入前にビルディングレポートをしてもらった調査員。レポートは写真付きでとても丁寧だ。
屋根屋さんにきてもらいました。

我が家の屋根の多くはコルゲーテットアイアンマックスガルバリームスティール という一般的なメタル素材です。

日本でいうと、ガリバリウム鋼板(亜鉛アルミ合金メッキ鋼板)というのでしょうか、何年かに一回ペイントの手入れが必要で、古くなると錆などがでてきます。ここで赤錆がでると中までやられている可能性があり葺き替えた方が良いとの事。

まだそこまでではないのですが、海辺にあるという事もあり、後5−10年は持てば良いという感じなので折角リノベーションをするのだから、

屋根も見る事に、そうすると、

1アスベストリムーバー(正式なライセンスが必要)
2スカッフォールディング(足場業者)
3屋根や
4ビルダー

一部にアスベストがあり、そこは、錆などの問題は全くみられないのですが、壊れて粉がまうと人に害をあたえるという事でいずれは変える予定だったので一緒に変える事に。

4社が別々にからんだ作業のコーディネートは大変です。

建築家紹介のビルダーに頼んできてもらった屋根やさんは、私に他3つの会社から見積もりをとって聞いてみてくれ,それでも屋根を変えたかったらもう一度連絡をくれ、と投げられてしまったので自分で調べる事に。(後でわかりましたが、こういうビルダーや屋根やさんとはつきあわない方がいいそうです。)

全て屋根屋さんにコーディネートを頼みたかったのですが、先月頼んだ屋根やは、一軒は遠すぎるからできない、もう一軒は難しいといってきました。もう一軒、近くの屋根屋さんは2週間前に見積もりにきましたが、まだ返事がありません。まだ夏休みなのかわかりませんが是非この彼が全てコーディネートしてくれる事を祈ります。

来てくれたアスベストリムーバー業者曰く,

「アスベストはとてもしっかりした素材だ。壊れる事は中々ない。だから今特にかえる必要はないけれど。鉄は30年位しかもたないね。その間ペンキも塗らないといけないし。」

家を購入する前にいれたビルダーチェックレポートにも、スチール屋根の釘はかえた方が良いという事で釘だけ変えれば普通は大丈夫なのかもしれないが、一応見積もりをとる事にしました。

丁寧にみてくれたビルダーチェック。写真をとっている所。
手前が鉄の屋根。
とのことで屋根素材の研究。

早速、金属を専門に扱っている業者からお勉強。一番長持ちするのは、コッパー(銅葺きの屋根)。良く伝統建造物につかわれて、15年くらいたつと、青銅にかわる屋根、欧州や日本でも名古屋城につかわれている、ちょっと緑がかった屋根、400年は長持ちするといわれています。こちらはお値段が想像できない位高そうなので、パス。


次はジンク(亞鉛)素材。これも100%鉛だととても高価で一般の家庭に使われる事は余りないそうなので、パス。テパパに使われたといっていました。

アルミニウム100%。ニュージーランド製のARXという素材と外国産(見たのはオーストリア製)。ニュージーランド製の方が安いらしいです。オーストリア製はメーター平米価格が大体380ドルだそうで、ニュージーランド製とのひらきが大きそうなのでパス予定。

違いを聞くと、ペイントの持ちだそうです。他にも厚さがちがうとか。

ペイントサンプルを見るとやはりしっかりとペイントがついていてさすが高いだけあるなという感じ。聞く所によるとアルミの屋根はマックスというペイントがかかっていて結構長持ちもするけれど、もっと持たせる為に葺くまえにもう一度塗りをお願いするのも手だとのことです。15−20年保証の屋根、必要かどうかは見積もりが来てから考えます。

建築家によると素材もそうですが、屋根の形も大切です。

アルミニウムは軽いので風の強いウェリントンでは、屋根の形はコルゲーテット(下の図のように、波形)が一般的。瓦屋根だとジョイントが沢山あるので水漏れや風に飛ばされる心配があるそうです。もし今のプロファイルを変える場合はカウンシルの許可がいるそうです。幸い家の屋根はコルゲーテットなのでそのままにする事に決定。



屋根やの見積もり待ちですが、先日来たビルダーは簡単な屋根だったら僕たちが屋根を葺く事も出来るとの事。結局ビルダーは仲介業だけでなく、屋根やもフローリングも出来るそうで、マルチ大工もいるということでしょう。

分業で屋根や、フローリングやさん、窓や,サンダー、水道屋、ガスや,タイルやと色々いるにもかかわらず個人では、結局「ビルダーを通して業者を頼む」というのがこちらのゲームルールみたいです。これまで良いプラマー、タイラーにあったので彼らをどうやって一緒に組ませるかが課題です。オーナーの希望で無理に個別に傭った人達に一緒に働いてもらうと喧嘩したりする事もあるらしいので難しい所です。

この3ヶ月、このビルダールールが解らずに時間をとってしまいました。

建築家も良い建築家は家全体のコンセプトから、ビルダーとの値段交渉までテンダーでやってくれるそうです。私達の最初の建築家はあまり助けてくれませんでしたので自分で色々と調べて結構勉強になりましたが、事が進みませんでした。今疑問に思っています。

家の修復と建築業界のルール、まだまだ全体像が見えず足踏み状態で、自分で出来る所から始めています。


2 comments:

  1. 家の改装の話、興味深く拝見しています。
    私はまだファーストホームだし、早くモーゲージを払い終わって、住みたい家に住みたいな!と思っているところなので、改装をする予定はないですが、いつかしてみたいですね…!憧れます(^o^)丿

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  2. Naokoさん、コメントありがとう。私達も引っ越して来たばかりですが,色々やりたいことがあって調べ中。ニュージーランドは初めてなので本当の実現までは長い道のりがありそうで未知です。ブログも拝見しました。凄く沢山色々と活動されてて尊敬!今後とも宜しくお願いします。

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