Wednesday, 25 June 2014

キッチン用ハンドシャワー 吊り式か収納式か? スタイルよりも中身が肝心な水栓金具

ハンドシャワーが別についているパターン
すっきり無垢の真鍮クローム



ショールームで目立つシャワー蛇口
このタイプは背が高い人向け?





タッチセンサで水がでる蛇口、日本では出ていますがこちらでは見かけません


台所のシンクにつける蛇口を考えています。

スタイルも重要ですが、水道管がどういう素材で出来ているか、水圧や配管ルートを知るのも大切です。水栓金具にはステンレスブラス(黄銅;銅と亜鉛)、クロームメッキメタル,と色々あります。使う水栓類もしっかりした物を選び錆や腐食がでないようにします。資料によるとニュージーランドでは以下の素材が水道管に使用されています。


ニュージーランドのお湯の配水管には銅(copper) が使用されています。理由は腐食の影響がすくないからだそうです。ただし銅を飲み水用の水管に使うのは考えものです。銅を50mg/体重1kg以上の量をとると生命が危険にさらされます。

その為、ニュージーランドでは飲み水の使用法に次の事項が斉唱されています。

●6時間以上使われていなかった水を飲む時は、2−3分は水を流して冷たくなるまで待つ
●蛇口をお料理や飲み水を使う前に必ずゆすいで赤水が出ないかを確認。
●蛇口からでるお湯をお料理や飲み水には使わない、水からお湯をわかして使う事。
●赤い水がでてきたら飲み水やお料理にはつかわず、洗い物や植物にだけ使う。
 
以上、錆のでない水栓を選び自己責任で安全な水を飲みましょう、という事です。最近のドイツ製の水栓は90度−100度のお湯が水栓から直接でてお茶が飲めるものもありますが、配管システムが違うのでこちらで使うのはどういうものなのでしょうか?ショールームにはグロエのものが置いてありましたが。

Polybutylene
70年代にポリブティレンが発売され人気を博しました。しかしダックスパイプと呼ばれるこの黒いパイプは耐久性にかけ30年程すると破裂をして水漏れを起こします。その当時はわかりませんでしたが、今この黒いパイプが家に使われていたら、その部分を交換する必要があります。

uPVC + cPVC
そこでuPVC(プラスチック)が登場し、安価でよく使われますがこれは60度までの温度を使う場合は良いがそれ以上の熱いお湯には適しません。排水には、90度までのお湯に耐久性のあるCPVC (Chlorinated Polyvinyl Chloride) を使う事もできます。

Polyethylene (PE or HDPE)
60年代から登場したポリエチレン素材。丈夫ですが、お湯には適せず水のみの使用です。

Polypropylene (PP)

腐食に強く軽い、3種類のポリプロピレンがあるそうです。

Cross-linked polyethylene (PEX)

3種類のポリエチレンを混ぜて作った強度素材。お湯にもつかえますが、紫外線には弱いので太陽の当たる場所では使用は勧められていません。

ふと、欧州で使われているセントラルヒーティング機材のパイプは確か銅でお湯が回ります。こちらではそれに似たものもありますが、ガスを使ったセントラルヒーティングもあります。ニュージーランドのセントラルヒーティングの歴史は浅いので、使われているダクトの耐久性などが心配です。

家庭の水は大体メインですが、

雨水利用はどうなのでしょう?

ベルギーのブリュッセルに住む友人が自宅に雨水浄水する装置をつけました。

庭に埋めた貯水タンクからポンプで水を吸い上げます。その後,したの三つのバルブで浄水が。

浄水するパイプです。泥を透明に近づけます。



















ウェリントンは雨が多いものの、ニュージーランドで雨水利用は全体の10%にものぼらないそうです。雨水貯水タンクを自宅に設置しようとすると建築許可が必要となり、メインの配水管と混じらない設計が必要になります。洗濯機に雨水をいれるタンク付きマシン(ミーレ)を欧州で見かけましたがまだこちらにはそういう洗濯機は無さそうです。雨水を貯水して利用するにはその為のポンプとそれ専用の洗濯機も必要になりますので、機械が追いついていないので雨水利用も発達しないのかもしれません。大体水道料金も欧州より安いです。

スパ設置もそうですが、いちいち高額な費用がかかる建築許可を必要とするのではモチベーションが半減します。それではステンレスがいいのか?以下、日本のサイトで、蛇口の素材の例としてステンレスの事がかかれていたので、コピペしました。ステンレス製品が良さそうですが、銅パイプとの相性や錆について記されています。

ステンレスは鉄にクロムあるいはクロムとニッケルを加えたものであり、主成分は鉄ですから、サビにくいのですがサビないわけではありません。 鉄にクロムが入ると、表面に極めて薄いクロムの膜(不動態化皮膜)がはられ、この膜によって内部の金属が腐食されるのを防ぐためサビにくくなります。表面にクロムの膜がつくられるためには、鉄に含まれるクロムの量が最低12%必要で、クロムの量が多いほど膜が創られやすくなり、腐食しにくい安定したものとなります。ニッケルはこの膜がさらにつくられやすくする働きをします。したがってクロムとニッケルの量が多いほどサビにくくなります。身近で使われているステンレス製品の多くは、いわゆる18-8ステンレスといわれるもので、鉄にクロムが18%、ニッケルが8%加えられた金属のことで、耐食性、靱性、加工性、溶接性などに優れており、ステンレスの中心的な存在です。
しかし、前述したようにサビないわけではありません。サビやすい鉄類(包丁、フライパン、缶切り、缶、金属たわしなど)を長くおいておくと、それらの赤サビが付着し(もらいサビ)、表面の膜が壊れてしまい、やがては内部まで赤サビが進行してしまいます。
食塩、味噌、しょう油など塩分を含む調味料などを数時間放置するのも、もらいサビの原因となります。水栓金具の吐水口のストレーナーに、水道水に含まれる鉄粉が付着している場合にももらいサビの原因となることがあります。定期的にストレーナーをはずし、汚れを取り除きましょう。
ステンレスのサビは取り除く
ステンレスの表面に赤サビが付着した場合には、内部にまで進行しないよう、なるべく早く取り除きましょう。表面に付着しただけのサビなら、サビを取った後の部分にはまたすぐに新しい膜ができ、表面を保護します。




シャワーが引き出せる構造、隅々まで綺麗に洗えそうで便利そう。



異種金属は接触し合うと、腐食をおこします。屋根の素材にアルミニウムをつかったら他のメタルは使えません。漏洩、腐食から錆がでます。安かろう悪かろうの水栓金具は、クロームメッキ、中が只のメタル(鉄)の可能性があります。その辺を注意しないと、腐食、錆がでてしまいます。錆は水中でお湯側のパイプにも伝わります。

ちなみに2種類の金属間の化学作用(電池作用での腐食コロージョン)と流速と気泡等が作用する物理作用(物理作用で腐食劣化エロージョン)に気をつけないといけません。

パイプの間にPVC等を間にはさみ、「絶縁」する方法もありますが、最高の処理という訳ではありません。水栓金具には中身も良いクオリティーのものを選びたいです。

数年は良くても、長年つかっていて青錆が出ている様ですと、材質は銅合金かと思われます。表面がピカピカに光っている水道の蛇口やトイレの配管は、主に材質が真鍮、表面にクロームメッキが施されているそうです。



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