Thursday, 26 June 2014

ニュージーランドの水道管事情ー(続き1) &「緑青=毒」は誤解でした。

どうしても水道管が気になり、行ってきました。高級水栓金具やさんと配管サプライヤーのミコ。配管工事サプライヤー何十年、というおじさんに聞くと、

「何でそんな事きくのかな、銅管と真鍮の金具が最高だね。日本の配管はステンレスなの?ひー、ニュージーランドは貧しい国だからね、ステンレスは高すぎてだめだねえ。あるのは一部の蛇口の下につかう柔軟なパイプくらいだよ。」

シンク下に使う柔軟なステンレス入りパイプ
と倉庫までみせてくれました。ステンレス鋼管はありませんでした。

銅でできた我が家のシャワ-配水管

ニュージーランドの配水管には、ステンレス製はごく僅かで一般的には合成プラスチック、それにくわえて銅管。銅管は高価でこちらでは最高級とされているそうです。

銅管にステンレス素材を合わせると弱い方の金属に穴があくという「電飾」がおこるそうです。間にPVC等をはさみ絶縁をさせれば大丈夫です。

以上の理由で売られている水栓金具にはステンレスはほとんどなく、真鍮にクローム加工かプラスチックにクローム加工が主です。高額な水栓金具を置いているお店の人も「真鍮ブラスにクロームが最高」とのこと。見えない所の部品も真鍮です。

外見はクローム仕上げでも中は真鍮。ドイツ製


日本だったらステンレス製品を探しますが、こちらでは真鍮がいいのかもしれません。これはヨーロッパでもそうみたいです。ビルロイの物はステンレスもありましたが他のドイツ製は真鍮でした。

「郷に行ったら郷に従え」です。真鍮を選びました。

古いシャワー部品、錆びて青錆(緑青)がでています。「恐ろしい毒」だと思っていましたが、ウィキをみると毒性は他の金属と一緒とのこと。他でも緑青の毒性については誤解だったとの明記があります。

日本の厚生省も間違いをみとめ、反対に殺菌性があり良いといっています。(驚!)




見に行った水栓金具の良い物は全て真鍮でした。ステンレスはありませんでした。
Brass真鍮にクローム加工

気になったのでステンレス製品についても考えてみました。

13クロム = クロム13%を鋼にまぜたもの。クロムが多い程錆びにくい。
18−8=18%クロムと8%のニッケルを混ぜたもの。クロム皮膜で酸化腐敗を防ぐ。
18−10/12=クロム18%に10%か12%のニッケルを混ぜて出来てます。
20−20=クロムもニッケルも20%添加。ほとんど錆びません。

ステンレスの品質が良ければ良い程固くなり加工が難しくなります。一般に使われているステンレスは18/8か10。絶対に錆びないという訳ではありません。銅鋼管との相性も今ひとつです。ステンレスが固いのでね

五円硬貨。銅60-70%、亜鉛40-30%の黄銅製。真鍮。

高級水栓金具はブラス(真鍮)にクローム加工されたものでした。5円玉に使われている真鍮です。真鍮は銅に20%以上の亜鉛が含まれたもので銅が赤いのにたいして黄銅とよばれています。

大体がクローム加工され光っています。外見が素晴しくても中身がメタルかプラスチックでクローム加工をしたものだったり、たたくと音が違い耐久性が問われます。

値段がピンからキリまでの水栓金具、何が良質なのかわかりませんでしたが、見えない所を気にしないといけないのでした。

無垢の真鍮にクローム加工、最高級品とされてました。





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