Tuesday, 8 April 2014

窓サッシの種類 PVC樹脂とアルミニウム その2


前回、Low-E (Low Emissivity Glass)ガラス(低放射ガラス)のU-Valueではかりガラスの種類にお話いたしましたが、いくらガラスが良くてもサッシの遮断性がないと結露します。

2重窓ガラスサッシの種類、解りやすいように写真をのせました。

アルミサッシはPVCに比べて遮断性におとりますが、PVCプラスチックサッシに比べ日光紫外線UVには強く耐久性のある素材です。遮断熱性をあげるためにアルミの間に(PVCプラスチック)をいれて遮断効果をあげたサーマルブロークンの2重窓サッシです。上記の写真は外側(白)で内側がアルミの色というものです。
断熱アルミサッシ、サーマルブロークン(間にPVCガ入っています)



通常のアルミサッシは遮断が弱いのでサッシの中に小さな穴があいて結露の水を逃がします。こちらはあまり遮断性には期待ができませんが、PVC窓サッシより安価です。

 アルミサッシはPVCサッシよりも細くてスマートとはいってもしっかりしています。色んな色が選べるアルミ素材では、外はアルミ、中は木の質感をだしたものもあります。この組み合わせが一番良いのだと思いますが、とても高価です。



30年以上たってもびくともしていない我が家のアルミサッシは丈夫ですがシングル窓ガラスなのが残念です。もっとも30年前には余り二重窓が普及されていなかったのでしょう。

PVC樹脂サッシは遮断性からいうとアルミより優れています。PVCプラスチックの色が白なので、サッシの色も白がほとんどです。他の色もありますが、紫外線等の色落ちを考えると白が一番でしょう。サッシが太いので、窓サッシの開け方もマルチロッキングシステムになっており、上と横からあけれるという便利なシステムです。ただ壊れるとちょっと面倒です。

欧州ではアルミに比べてPVCプラスチック窓サッシが安価なので、多く使われています。ニュージーランドはアルミの方が一般的に普及しており、PVC窓サッシはドイツやイギリスもしくは、ドイツブランドの中国製がありますが随分割高になっており、断熱アルミとほとんど同じ価格になっています。




PVC樹脂素材の強化を計る為にサッシの中と金具にはステンレススチールが使われています。そのためサッシはちょとバルキーでかさばり、見た目はアルミの方が素敵です。このステンレスもしくは中の鉄が錆びてくるとPVC樹脂に影響します。紫外線日光が強いニュージーランドではPVC樹脂の歴史が浅く余りよい例がありません。




断熱性からいくとやはり熱を通さない木の窓が一番ですが、値段が高価です。今回は今木の窓であるピアノルームとお風呂場をそのまま木にします。他は今全部アルミでシングルガラスなのでこれをゆくゆく二重窓に変える予定です。

本当は見た目を考えると木が一番です。お手入れが必要ですが、断熱性に優れ、質感があるので欧州の伝統的な高級住宅では木の窓です。PVC樹脂が安価で断熱性があるので他は大体こちらですが、南仏の新しい住宅ではアルミが多いらしいです。




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