Thursday, 31 March 2016

ニュージーランドで家の投資を考える


最近、良く人に家を買うのは良い選択かどうか?投資にどうか?と聞かれる事が多いので少し調べてみた個人的意見をまとめました。長くなったので、時間のある人はご参考に。

家に購入する人の割合@ニュージーランド。国民の半分以上が持ち家に住んでいます。




家は普通の家庭の中で一番大きな投資です。しかし投資と考えると金融資産と違って家は流動性が薄くお金に困ったからといって、換金が直ぐ出来る訳ではありません。

流動性とは、お金に換金できる早さを言います。勿論一番の流動性資金は現金です。でも現金もそのままもっていても、投資にはなりません。(=タンス資金)投資にするためには、貯蓄や利益を生む投資信託や株・債券に移し替えないといけません。債券や株・信託は金融財産ですが現金程の流動性はありません。しかし不動産より換金が可能な資産です。

投資する際考慮する事は、「低い流動性=リスクが高い=大きい利益」
Risk & Return

不動産は、流動性が低くリスクも高いが、リターンも望めますが、統計的にいって失う可能性も多いです。一般的な投資のリターンは6%といわれていますが、こればかりは実際の場所や経済状況でどの位かの保証は全くありません。

だから家を投資に考えるのは危険がともないます。それでも家を購入する人が多いのは、家は実際に触れることのできる「夢」になるからです。しかも家族で住めるし実用的な投資物件にもなりえます。

しかし家の投資は買うだけでは終わりません。購入後には、面倒なメンテナンスやリノベーションにも時間やお金がかかります。

それでも賃貸するより買った方が得な場合もあるようです。例えば5人の子供を持つ7人家族の義弟夫婦は、パリで部屋数の多い貸家を予算内で探すのは一苦労でした。しかし売り家となると別で、投資目的も考慮して家を購入しました。莫大な一時出費ですが、家賃計算にして考えると得だったといっています。

売り家の値段を住む(と考えられる)月年数で割ってみると賃貸との比較ができます。そしてかかるメンテナンスの費用もくわえると、「仮の家賃」が想像できます。少年数だともの凄く高額な場合もありますが10年以上住むのであれば、納得いく金額になるのでは?

しかし10年後どこにいくかわかりません。
ですから、家は買う時にどの位で売れるかと考えて買う事です。買う時にもう売る事を考える、というのも妙ですが、金融資産で満期の金額を考えるのと一緒です。

ボロボロの家を買って直して売るという人もいますが、Over Capitalisationに気をつけてレノベーションをしないと元はとれません。家の直しがその場所にあっているか?

「Location, location, ロケーション」これ重要です。

では家を買う時の資金についてはどうするか?

お金がなくても、家を担保にしてモーゲージを組めます。30%以上の頭金は用意できるといいです。

ニュージーランドには思いの外、銀行以外の金融会社が街に沢山あります。Easy Cash Lending には今のところ日本の規制より甘いようです。

いわゆるヤミ金もあるそうです。法外な高金利で簡単にお金をかし、期日にかえせなくなると無理矢理ローン+担保にさせられた資産を奪うという血も涙もない悪徳商法。しかし日本で金利を年20%以上とることは違法です。(出資法第5条第2項に定められている上限金利(年20%)を超える貸付けは、出資法 違反となり罰則の対象 ...)日本では個人間のお金の貸し借りにも出資法の上限金利がありその上限は109.5%。

ニュージーランドには違法金利はありません。その割に個人レベルの消費者金融てきな金融業者が多いのです。副業で金貸しができます。

しかしこういう所でキャッシュを直ぐくれても、高金利だったり数年後に利率変更だったりと落とし穴があり結局家を担保にとられる事があります。

その例が、アメリカのサブプライムローン。貸し条件を良くよまない下層教育の人達を騙して家を手放さなければいけない人が相次ぎました。

良く言われるのは家をローンで買う場合、月々の返済額は給料の30%以下におさえ、ローン年数もなるべく少なくし、家にかかるメンテもしくはリノベーションの費用、全てを考慮しなければいけません。

ローン金利の固定金利、変動金利。

一般的に変動金利の方が高金利になりますが、何時返してもペナルティーがかからなくライフプランがはっきりしていないのであればこれで一気に返せます。固定金利の場合は、金利が割安にはなりますが、年数がかさむとそれだけ金利分が元本より多くなる場合もあるので注意が必要です。

ローン金利をみるのであればこちらのサイトを参考にしてください。
http://www.mortgagerates.co.nz/mortgage-rates.html

お金を定額貯金でためたいという方はこちらを参照に。
Deposit Interest Rate
http://www.interest.co.nz/saving/term-deposits-1-to-5-years

ニュージーランドの家の値段について。

トマトやリンゴの値段はお店ごとにそう違うわけでもありません。適正価格というのがありません。

家の平均価格というのも、統計も(平均、中央値、最頻値)というのがあり、重さの中心、広さの中心、頻度の中心、どこをみてるかにより違います。Median中央値をみたオールニュージーランドの家の価格は45万ドル。オークランドは75万ドル。最頻値ではありませんので良い家はこの値段以上と考えるのが妥当でしょう。




ニュージーランドの家の中央値をつかい家の値段のトレンド統計をだしているサイト

ととても長くなってしまいました。












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