ここで私のお気に入りは魚市場。小さなスタンドですが笑顔の素敵な女性が新鮮な魚を売っています。毎週入るお魚の種類が違い、お刺身やグリルだけでとても美味しく食べられます。2回目に訪れた時、日本語ものっているお魚図鑑を頂き魚の名前も勉強中です。
今日のお魚は、
Swordfish : espadon (F) / メカジキ 4.5 NZD/100g
Trevally: Carangue (F) / シマアジ 2.5NZD/100g
日本では高級魚とされるシマアジが安く手に入るというのはありがたい事です。赤身の魚は、回遊魚で、真っ赤な血合肉多く含み脂質と遊離アミノ酸が豊富です。お刺身やたたきにしたり、ちょっとあぶるのも美味しいです。お願いすれば彼女は目の前で皮を取ってくれます。
メカジキの新鮮なお刺身は「メカトロ」といってトロに負けない位美味しくて先々週いただいたときその美味が忘れられず、毎回あるお魚ではないので値がはりますが、今日も買ってしまいました。口にとろけるような魚のステーキ、ここでは高級魚です。
ニュージーランドは島国、海に囲まれて美味しい回遊魚がわんさか泳いでいます。世界で6番目に大きい440万km2というEEZ (Exclusive Economic Zone) 排他的経済水域(領海200海里=370km)は日本の447万km2と同等の規模をもっています。この200海里中でとれるニュージーランドの2013年の捕獲漁業量は412,346 トン、養魚もいれると60万トンもの漁が水揚げされますが、約50%(291,302トン/1.52 billion NZドル 15億ドル相当)を海外輸出されているそうです。日本向けは4位(118 M NZD相当 1億1千8万ドル)が輸出され、中国(全体の16%)、オーストラリア、米国に続きます。主に日本に出荷されているのは、ホキ(マクドのフィレオフィッシュに使われているらしい)、キングサーモン(76%)、伊勢エビ、タイ、タラ、 南アカヒゲだそうです。
日本との関係は1978年の200海里経済水域制度導入に引き続き、日本・ニュージーランド政府間漁業協定が締結され許可された日本漁船が操業をおこなっていましたが、1997年後この協定は廃止され今は日本漁船を含め海外の漁船はほとんどありません。これは、無限に乱獲される主要魚種が枯れるのをおそれたニュージーランドでITQ(Individual Transferable Quota)、TAC (Total Allowance Catch)(総漁獲可能量)と生物学的許容漁獲量の規制を厳しくしたためです。特に日本の大型漁船による乱獲、ニュージーランドの漁業への資本過剰(2800万NZドル)により資源保全が確保されずニュージーランドは一時、漁業貧困におちいりました。1997年、ニュージーランドは海外漁船に市場をほとんど閉じ市場確保を目指したのです。厳しい漁獲規制で資源保全をしはじめて30年近く、ニュージーランド漁業やっと資源が改善し始めたのかもしれません。
メカトロとシマアジのお刺身!まだこんなに↓残ってます。 |
Longlines fishing method 魚一本釣りがほとんどのイエローブリック |
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