Wednesday, 24 September 2014

ウェリントンスプリングフェスティバル - ウェリントンの名所見物

ウェリントンにも春がやってきました。桜が満開です。今日は日中16度近くまで上がり部屋の温度も25度以上になり少し汗ばむ位でした。

桜が満開、ウェリントンの突風で散るかと思いましたが。



ニュージーランドのウェリントンに住み始めて早10ヶ月近く、小さい街ですが、色々な催しがあり今週はスプリングフェスティバルが行われています。毎日無料でウェリントンにある色々な名所を紹介してもらえる企画です。その前にはウェリントンプレートというレストラン優待企画、映画祭があり、色々な催しものが行われています。

中央銀行見学や刑務所博物館見学、明日は気象台見学、ボタニカルガーデン周り、蛍見学と色々な企画があります。お昼時間に仕事を抜けてこられる人等もいて結構な人気です。春の気持ちいい陽気のなか、自転車で街を闊歩、家事をお休みして名所見物です。

(中央銀行博物館にて)

フィリップカーブの元、エコノミスト
インフレ率をケインズ法で予測する水=金にみたてた仕組み


中国とニュージードル換金記念

(刑務所博物館にて)
刑務所管理人と囚人のユニフォーム
 刑務所内のモデルや実刑を受けた人達の名前が記されたノートもみれます。




Wednesday, 17 September 2014

玄関の二重窓 

玄関を直しています。二重ガラスにして寒さと暑さの調節をします。今回は24ミリグラスとドイツと同じ程度の最高級だよ!とドイツ人職人さんは自慢げ。

朝7時半に彼の相棒がやってきて現在の窓をとりはずします。10時頃、窓グラスをはめ込んでいきます。この作業、強力テープみたいのでとめて木のカバーをしていきます。

説明を追加





現行モデルは格子の模様が入っていますが、全て透明になります。

日が当たる所なのでとても暑くなるのではといいましたが、二重ガラスは暑すぎると調節するから(?)大丈夫だよ、との事だそうで、この構造がよくわかりませんが信用できる彼の言葉なのでとりあえず納得しました。

猫ドアーがなくなり、透明のガラスになったので早速偵察にいく猫。

午後3時前には終わりました。仕事が早くて丁寧、日本製のノコギリを使っていました。

本棚の整理 

本の整理をしています、やっと本棚ができたからです。



さて手順は、

1 本を箱からだし床にならべます



2 種類別の山にわけます、言語別、カテゴリー別(サイエンス、フィクション,等)
3 著者別にわけます、アルファベット順、そろえていきます


4 カテゴリーの本棚をきめます
5 背の高い本を一番下にいれます(主にアート関係)


6 高さをそろえます

7 本棚の棚の数を数え、それぞれ本が入るかを確認して棚をいれておきます。ここで棚が余ったりしないようにします。

8 本を入れていきます、なるたけアルファベット順に。背の高い本は奥、手前に低い本をいれます

という長い長い作業をしています。

勿論、処分できる本を箱にいれます。こういう本は処分します

◎ ダブルでもっているもの
◎ 新しい版が出ている場合(ガイドブックとか)
◎ もっていても内容が浮かんでこない、今後読みそうにないもの、
◎ 読んでしまって嫌いだった本
◎ デジタル化で持っているもので、本の価値がないもの

本の価値をしらべるコードもありますが、これはアメリカ向けらしいのであまり参考にはならないかもしれません。欲しい人がいたら差し上げたいと思います。

とっておくのは

◎ この本を読んで人生や価値観がかわったとおもったもの(勉強の本)
◎ 娯楽や趣味でまた読むかもしれない本、芸術、歴史、ミステリー,
◎ リファレンスになる本(社会学や歴史、金融、マーケティング、ビジネスなど)
◎ 辞書(ダブリがありますが、これをどう整理していくか?)
◎ お料理本 (結構沢山あって、リファレンスをとるのに良く使うお菓子はキッチン側におきます)
◎ サイエンスフィクションの本、娯楽本が沢山あり、こういうのはデジタル化したものをとっておけばいいのか、迷います。

大きな本棚、こんなに整理をきちんとしたのは初めて。引越ごとにすてればよかったのかもしれませんが、大きな本箱も直ぐ一杯になってしまいました。








Sunday, 14 September 2014

ニュージーランド魚市場のお刺身と日本の関係

ウェリントンシティーマーケット、日曜日の朝オリエンタルパレードにたつ食料品市場です。このマーケット野菜がスーパーよりちょっと安めで、たまに2、3日中に食べなければいけない茄子とかが安く売っていたりしてお得な時もあります。

ここで私のお気に入りは魚市場。小さなスタンドですが笑顔の素敵な女性が新鮮な魚を売っています。毎週入るお魚の種類が違い、お刺身やグリルだけでとても美味しく食べられます。2回目に訪れた時、日本語ものっているお魚図鑑を頂き魚の名前も勉強中です。

今日のお魚は、
Swordfish : espadon (F) / メカジキ 4.5 NZD/100g
Trevally: Carangue (F) / シマアジ  2.5NZD/100g

日本では高級魚とされるシマアジが安く手に入るというのはありがたい事です。赤身の魚は、回遊魚で、真っ赤な血合肉多く含み脂質と遊離アミノ酸が豊富です。お刺身やたたきにしたり、ちょっとあぶるのも美味しいです。お願いすれば彼女は目の前で皮を取ってくれます。

メカジキの新鮮なお刺身は「メカトロ」といってトロに負けない位美味しくて先々週いただいたときその美味が忘れられず、毎回あるお魚ではないので値がはりますが、今日も買ってしまいました。口にとろけるような魚のステーキ、ここでは高級魚です。

ニュージーランドは島国、海に囲まれて美味しい回遊魚がわんさか泳いでいます。世界で6番目に大きい440万km2というEEZ (Exclusive Economic Zone) 排他的経済水域(領海200海里=370km)は日本の447万km2と同等の規模をもっています。この200海里中でとれるニュージーランドの2013年の捕獲漁業量は412,346 トン、養魚もいれると60万トンもの漁が水揚げされますが、約50%(291,302トン/1.52 billion NZドル 15億ドル相当)を海外輸出されているそうです。日本向けは4位(118 M NZD相当 1億1千8万ドル)が輸出され、中国(全体の16%)、オーストラリア、米国に続きます。主に日本に出荷されているのは、ホキ(マクドのフィレオフィッシュに使われているらしい)、キングサーモン(76%)、伊勢エビ、タイ、タラ、 南アカヒゲだそうです。

日本との関係は1978年の200海里経済水域制度導入に引き続き、日本・ニュージーランド政府間漁業協定が締結され許可された日本漁船が操業をおこなっていましたが、1997年後この協定は廃止され今は日本漁船を含め海外の漁船はほとんどありません。これは、無限に乱獲される主要魚種が枯れるのをおそれたニュージーランドでITQ(Individual Transferable Quota)、TAC (Total Allowance Catch)(総漁獲可能量)と生物学的許容漁獲量の規制を厳しくしたためです。特に日本の大型漁船による乱獲、ニュージーランドの漁業への資本過剰(2800万NZドル)により資源保全が確保されずニュージーランドは一時、漁業貧困におちいりました。1997年、ニュージーランドは海外漁船に市場をほとんど閉じ市場確保を目指したのです。厳しい漁獲規制で資源保全をしはじめて30年近く、ニュージーランド漁業やっと資源が改善し始めたのかもしれません。

メカトロとシマアジのお刺身!まだこんなに↓残ってます。






彼女のような一本釣りの魚は日本で食べるお刺身のように本当に美味しいものです。
Longlines fishing method 魚一本釣りがほとんどのイエローブリック



Saturday, 13 September 2014

ウェリントンで日本映画祭 じっくり味のある日本映画

ウェリントンで日本映画祭があり、日本映画をみています。この行事は毎年あるらし去年はまだニュージーランドに住み始めていなかったので今年が初めて。国際映画祭が有料だったのに日本映画祭は無料!太っ腹です、日本大使館主催、外務省ありがとうございます。無料という事で、チケットが一時間前からくばられ満席になったら入れませんが、ほぼ毎日満席御礼で好評です。一日目は他の用事でいけませんでしたが、2日目から見ています。

「横道世之介」沖田修一監督(1977年生)、吉田修一(1968年生)原作。高良健吾(熊本出身)と吉高由里子(アンと花)他にも國村隼などベテラン役者もでているコメディー。外国人も大声で笑っていました。設定は1988年、市ヶ谷にある法政大学に長崎から高良健吾演ずる世之介が入学しておこす「青春物語」。吉田修一筆者自身が長崎出の法政大学卒なので実大学名がでているのも納得。新地で共通点が全くない所から友達をつくり、不器用にも優しくまっすぐな目をもつ彼の周りで起きる事が最高におかしい。フランス映画ジャックタティを思い出させる「ほんのり」良い作品でした。

2時間半長い映画でしたが、ダレを全く感じませんでした。若い二人の恋愛の純真さに涙するお手伝いさんや、物質的な事に動ぜず人間の本性を大切にする世之介。「ごきげんよう」とご挨拶するお嬢様で世之介さんが大好きな祥子さん。吉高由里子は「花子とアン」でも「ごきげんよう」とお嬢様学校で給費生を経て翻訳家になる役を演じていて、地位とか周りの目をきにせず明るく自分の信念をもった役まわりが多い。好きになった世之介の実家にいき世之介の家族と屈託がなく大笑いするお嬢様。ご両親の前で、「私がこれまで一番将来の見込みがあると思った人」と一括してご両親を黙らせる所やお手伝いさんを残してさる両親も大変おかしい。さりげない気持ちをぶれない演出で表現している。

新地で友人をつくる、友人が妊娠、退学、難民、赤ん坊、バブル時代の不動産就職の同郷人、ジャズとダンスにふける兄、女性が好きになれない同級生、東京湾埋め立てをする祥子さんの父と着物姿の母、謎のシャネルバッグを持つ年上の女性と東北から来る母、色々な人が出てくる。現代の打算的な考えがなくほんわりしていたバブルがはじける時代を舞台にしている所が現代と違う。

高校と違い閉鎖的でない大学、「場の共通性」から友人を作るのは難しいかもしれないが、スクールカーストも少ない「自己主張」が可能な世界。大学での自己形成の大切さをこの映画は言っている様にも見えました。

「桐島、部活やめるってよ」吉田大八監督(1963年生)、朝井りょう(1989年生)両方とも早稲田大出。こちらは高校生5人をとりまく「青春物語」。現代の受験、部活、男子女子関係、さまざまな家庭の事情をもつ男女が「友人」の顔をしながらかかわる高校生たち。前述の世之介とは違い皆個人の欲望を隠し、外と内面の顔が違う。仲良し4人女子組を演じながらも、実は影で本音を吐く。幽霊野球部員の宏樹はまあまあ何でもできるので人気者、だた実質彼は何がしたいかわからなくなっている。

タイトルの桐島は映画に出てこないが、「桐島が部活をやめて学校に来なくなる」事から周りは大慌てで実際彼の事を良くしらないと気がつく「仲良しグループ」。「親友」「友達」って何?と初めて気づき傷つく彼女や周りの人達。桐島を待っている時間グループでバスケをしていて桐島がいなくなった後、バスケをなんでしていたか解らなくなるシーンで自分という人間や人間関係に疑問を抱く宏樹たち。

彼がやめた事で試合に出れる事になったサブ、自分を軽蔑しながらもこれもチャンスだと頑張る彼。「恰好よい男女グループ」の桐島や宏樹達、桐島の彼女の理沙(山本美月)とそれに準ずる女子グループ。橋本愛演じるかすみは一応理沙たちと付き合うが、実際は女子グループは面倒だと思っていて男子と付き合っている事を隠す。本当の友人コンセプトがここにはない。

映画部の真面目君と同じクラスで同じ映画好きからお話もあいそうだが、別世界の人なので「公」にはお話しない。グループと個人の人間関係、高校生でありながら難しい人間関係のどろどろがテーマの奥にある。

映画部の真面目君、前田涼也を演じる神木竜之介。地味で目立たないが実は彼の視点が人間関係の「ブレ」を調節している。先生に「映画のテーマは半径100メートル以内」と言われてもホラー映画を撮る。上辺だけで付き合う友人関係にホラーを感じているのかもしれない。「別世界の人」と思っていながらも宏樹の事は恰好良いと思っていて「恰好良いなあ」とカメラをまわす。宏樹にインタビューして宏樹が泣きそうになり困惑する。別世界にいってしまったと思っていたかすみ(橋本愛)から映画館で偶然声をかけられ嬉しくてコーラをおごるがどう接していいか解らず「前は話したじゃん」と彼女から言われてちょっと自信を持つ。でも女子人間関係はわからず、「ゾンビにやられるシーン」を想像してしまう。このシーンは壮快だ。

この映画の基本はスクールカースト。この言葉をこの映画を見るまで言葉でしかしらなかったが、人間関係の流動性が低く閉鎖的な場でおこる人気度(=コミュニケーション能力)によってできる順位とそのいじめアメリカにあるジョックに似ている。昔は土井健朗(社会精神学者)の「裏と表」や中根千枝の「縦社会」に表されていた社会。最近はインターネットがあるので、北田暁大のオンラインで繋がる「つながりの社会性」や宮台真司や中西新太郎らが指摘している社会現象だ。島社会の中で「いじめ」から逃げるために食うか食われるかのホラーをゾンビに表すシーンも笑える。スクールカーストは何も学校だけではなく狭い世界でみられる社会現象らしい。女の格付けを描いた江尻エリカのドラマ「ファーストクラス」もそうだ。関連テーマの「自殺サークル」「紀子の食卓」もいずれ見てみたい。

暗いテーマだが女子高生が可愛い、キャンキャンスーパーモデルの美月、橋本愛。注目の若手の美しい女子達はキラキラしている。橋本愛はNHKドラマでもアイドル志望でありながら不運な目に遭う準主役を演じていて,今度は「リトルフォレスト」で主役。自然に生きる彼女と家族を描くこの映画も期待できる。

アクションやテクニックが主の3G映画と違い、個人の視点から社会問題もあっさりと現代感覚で表し、内容をじっくり楽しめる日本映画。

ウェリントンは映画をつくるウェタスタジオがあるおかげで豪華な映画館がありふんわり心地よいソファー椅子や食事までできるミニテーブルがついていたりする所もある。

ウェリントンで日本の映画を楽しんでいます。



Friday, 12 September 2014

キッチン画材、鏡面仕上げかつや消しか?

キッチンの画材、鏡面仕上げかつや消しか。色々と迷いましたが、キッチンデザイナーの強いお勧めで鏡面仕上げになりました。マットの黒が最近ヨーロッパで流行っているのでマットもいいかなと思いましたが。大きな違いは、鏡面仕上げだと映り込みがあるところ。景色がみえる窓が近くにあると部屋が広く見える、というのが最大の良点だそうです。つや消しも素敵ですが、つや消しのキッチンはほとんどが窓が小さく映り込みのない場所の場合だそうで、いくつか写真を見せてもらい、納得いたしました。

キッチンデザイナーとお話する時に役にたったのは下のクリップ写真。好きな写真を見せて「こんな感じ」と言葉で説明できない部分を補います。向こうもiPadにいれた写真をスクリーンに映し出して、「ほら、こうすると綺麗でしょう」とこられると、「目で見る説得力」があります。大体のデザインは私の持っていた形をもとにしましたが、やっぱり専門家の彼に最終デザインをお願いして良かったと思います。キッチン専門なので以前お願いした建築家と違い、ゴミ箱やカテラリーの仕切り等も相談にのってくれ助かります。

The result is both contemporary and entirely harmonious with its surroundings, with the skilful use of anthracite and white on the exterior façade continuing into the interior.

 a classic combination of satin-finish white and high-gloss black to create a modern but welcoming ambience. 

Ti grey was chosen because it gives warmth without being as harsh as black, while the contrasting polar white gives the entire space a clean, spacious ambience. 






It was fun to think over a final touch for a kitchen design. I've always wanted to have a white kitchen so all the wall units/hob area will be white mirror finish but thought of a mat black colour for the island. Black mat/satin would be elegant and discrete but with a a strong designer's recommendation, we decided to go for a mirror finish. Black is neutral so it will go with red, grey, white, orange, blue, all what we have from other furnitures.

Thursday, 11 September 2014

夢のキッチンにむけて

キッチンのデザインが決まり時間がかかるというのでキャビネットをオーダーしました。これまで沢山のショールームを見させてもらい、お店の方々、相談に乗って頂いた方、本当に感謝しています。インテリジェントキッチンのアイディアは目を見張る様な発見もありましたが、結局とてもシンプルな形で一番最初に見たキッチンショールームでお願い致しました。

色々と見たショールームの写真達、色んな工夫、採用しなかったものも沢山ありますが。















これから画材や中身を決めていきます。


鏡面仕上げは見た目はきれいですが、他の光の映り込みや手垢が目立つとの話もありますが、床が映り込んでもやっぱり鏡面仕上げにするかシックなつや消しにするか、迷います。聞くと、知人は木のベンチトップにするそうです。木も素敵ですね。